皆と花見に行った。
いつものように馬鹿騒ぎをして
いつものように楽しくて
いつものようにほんの少し哀しかった。

その夜、夢を見た。
満開の桜の下に立つ黒衣の後姿。
声はかけられなかった。
花に触れる花よりも白い指先を、ただじっと見ていた。